安心食

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志望動機は「人々に健康と安心を」食品検査の社会貢献

私たちが安心して食べ物を口にできるのは、食品はすべて検査を受け、安全が保障されていると知っているからです。もし検査がなされなければ、食中毒や伝染病といった食の苦しみに怯えなければなりません。そんな苦しみを少しでも減らし、私たちの食卓を守ろうとしてくれるのが、食品検査の場で働く人々です。

安全も健康も、熱意ある人による努力の賜物なのです。

豊かな食卓を守る陰の功労者

私たちがスーパーで購入する野菜やお肉はすべて、洗浄施設で土を落とされて並んでいる、言わばきれいな食材ばかりです。ですが食品である以上、どれだけ見た目がきれいでも、雑菌やカビといった目に見えない危険が付きまといます。

そこで必要なのが食品検査、科学的な検査による安全確認なのです。

消費者が目で見ることのできない細菌や化学物質の有無を確認し、食べても大丈夫かを判断してもらいます。また、ウイルス感染が疑われる野生動物を監視し、家畜へ伝染病が広まらないよう注意を促したり、食品に含まれる放射性物質の量を測定し、将来的に危険がないか判断したり、食関連の将来予想をする役割も担っています。

「検査」と聞くと安全や健康に目をやりがちですが、味や食感といった食の楽しみも、食品検査のおかげで成り立っています。特に加工や冷凍といった、食品へなんらかの処理を施す場合には、どのような手法であれば食材の旨味を保てるのか、研究やチェックが重ねられています。

私たちは毎日の食事を楽しめているわけですが、その裏では多くの汗が流れているのです。食品検査に携わる人々は陰から食卓を支え続けているわけですね。

食品検査に携わる人々の志望動機

「食品の安全を保障して食卓の笑顔を守りたい」。食品検査に携わる人ならば、誰もが抱いている志望動機です。実際、私たちは家庭で、職場で、飲食店で、どんな場所でも安心して食べ物を口にすることができています。普段は意識しないものですが、食品検査へ携わる人々へ感謝せずにはいられませんよね。

一方で、食品検査に携わるということは、もしも食品に潜む危険を見逃してしまえば大惨事を起こしかねない、とても重い責任を背負うことになります。多くの人の命を左右するという責任感の強さもまた、食品検査の志望動機に数えられるのではないでしょうか。

ちなみに変わったところでは、「技術のすばらしさを世間に広めたい」という志望動機を掲げる人もいます。食品検査の手法は、基本的には食品に付着した細菌を培養し、その細菌数を数えて判断しています。ですが、これを人力で行うのはあまりに大変です。

そこで登場するのが、検査をらくにするための機械や検査キットといった技術製品です。機械開発は食と関連がないように感じる分野ですが、食品の安全をより正確に測るためには、作業の効率化は欠かせません。技術者との連携を通して、検査技術を発達させようと努力する人が出てくるのは自然な流れでしょう。

食品検査へ携わるために必要な資格

細菌やウイルス、化学物質について詳しい知識がなければ、食品の安全を正確に測ることはできません。食品検査へ携わりたいのであれば、専門知識を学び、資格を取る必要があるわけです。食品検査に関する資格は数多く存在するため、どのように活躍したいかで取得する資格も変わってきます。

少し方向性は違いますが、管理栄養士や調理師といった、消費者へ食品知識を伝えたり調理を肩代わりする職種についても、広い意味では食品検査に関する資格と言えるでしょう。知識の方向性は同じなので、取得しておけば役立てることが可能です。

食品検査の仕事内容を大まかに区分けすると、生鮮農産物検査、加工食品検査、食品インストラクターの3つに分類できます。

生鮮農産物検査は単純に、危険な細菌や農薬などが付着していないか、スーパーへ搬送する前の調査ですね。加工食品検査では、蒸したり焼いたりする際、食品中の化学物質が危険物質に変化していないか、添加物などの使用基準が守られているかを調べます。

最後の食品インストラクターは、主に飲食店へ対して、食品の安全な取り扱い方や管理方法を指導する役割があります。

実際に企業や組織はどう活躍をしているか

公的機関であれ一般企業であれ、食品検査を生業とする組織は数多く存在します。主な業務内容は、やはり検査場での食品調査でしょう。特に現代では食品の品種改良が進み、新たな食品が次々と現れています。また、輸入食品や遺伝子組み換え食品といった、国内の食品知識だけでは判断できない食品も増すばかりです。

このような食品を正確に検査するためには、新たな知識や技術を身につけなければいけません。研究を重ね、新たな知識や調査方法を生み出していることも、活躍のひとつに数えられるでしょう。未知の食品に不安を覚える消費者に対し、どのように安心を届ければよいのか。

食品企業は通達者の役割を迫られています。また、国内食品の安全を強調して他国への輸出量を増加させる、販売者の役割も期待されています。調査結果を出すだけに留まらず、科学的なデータや食品の品質を社会へ伝える活躍もしているのです。

アルバイトも数多く門戸は広く開かれる

食品調査には専門の知識や技術が求められるため、一般にはなじみのない職種かもしれません。ですが実際には、ごく単純なアルバイトをキッカケに食品調査の道へ進むこともできる、門戸の広い業種であったりします。たとえば単純にお弁当の箱詰めをする場合でも、食品調査の初歩を学ぶことができます。

調理場や調理器具を清潔に保てているかは、雑菌が入り込む余地をなくす重要な作業です。見た目に変なところはないかを確認することは、細菌やカビを見逃さない観察眼を鍛えられます。実際、食品との触れ合いがキッカケで、食品検査の道へ進み始める人もいるのです。

ちなみに検査の補佐役としてであれば、資格を持たずとも食品検査に携わることもできます。その場合は食品サンプル集めや実験器具の消毒管理、清掃チェックといった雑用が主な仕事になるでしょう。実際の職場で働いた経験があると、将来の選択肢を増やすこともできます。

大規模な食品検査を行う企業の場合、「3年以上の食品検査経験あり」といった求人条件を出している可能性が高いためです。ちなみに食品検査の経験は医療業界にも通ずるものがあるので、医薬品や病原菌検査といった道へ進める可能性もありますね。