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食品検査で検査される保存料のソルビン酸とは

食品は、私たちが食べ物を口にするまでさまざまな検査が行われて店舗に陳列されています。農薬の残留がないかなども十分に検査されていますが、多くの食品に使用されている保存料についての検査も入念に行われています。

今回は保存料の一つであるソルビン酸に注目してお伝えします。ソルビン酸にはどのような効果があり、ソルビン酸が多すぎることで身体に影響が出るのかなど詳しく知っていきましょう。

ソルビン酸とは何か

ソルビン酸は保存料の種類の一つで、主な役割はカビなどを抑える働きをしてくれるものです。ソルビン酸自体がカビなどの菌に直接攻撃して殺菌するのではなく、増殖しないように抑制して減らしていくという作用があります。

かまぼこやソーセージなどの魚肉の練り物によく使われています。もともとは人工的に作られたものではなく、1800年代に成熟しきれていない果物から発見されて、令和になった今でも改良されながら使用されています。

実際に菌を抑える働きがあると明確になったのは1900年に入ってからで、当時はその画期的な作用は珍しく、特許の申請も出されるほどでした。

ソルビン酸の人に与える影響の有無

保存料・食品添加物と聞くと身体にはよくないものだと思う人は少なくありません。ソルビン酸は昭和30年に入ってから国内で食品添加物の指定を受けて、それ以降どのような毒性があるのか、発がん性はあるのか、人の体内にどのように消化・吸収されるのかといった試験が定期的に行われています。

そのような試験で算出したデータをもとに、食品それぞれに使う場合の使用限度量が決められています。例えば味噌やマーガリンの最大限度量は1.0g/kgであるのに対し、チーズなどは3.0g/kgなど細かく分量が決まっており、それらの分量をきちんと守って食品が作られています。

常に改良するために研究は続けられているので、もしかしたら今後さらに少ない量で賄うことができるようになるのかもしれません。このように厳しく使用料は決められているため、規定量以上の摂取がなければ人の身体に悪影響が出ることは殆どないでしょう。

問い合わせれば検査してもらうことも可能

食環境衛生研究所では食にかかわる企業からの依頼などで添加物だけではなく土壌調査・水質調査など様々な検査を行っています。このような研究所が適切な数値を算出し、問題の有無を提示することで消費者が安全に生活を続けることができるのです。

ホームページから問い合わせが可能なので、もしお子さんが小さくて保存料の量が本当に大丈夫なのか心配な場合などは直接問い合わせて検査してもらうのもいいでしょう。検査は内容にもよりますが1週間ほどで結果が出るようです。

料金は安くはないですが、健康のために調べてもらいたい場合には検討してみましょう。

アレルギーを持つ人や過敏な人は食に対する対策をする

先ほど厳しく検査されているとお伝えしましたが、添加物は食品に対して1種類以上の添加物が使われていることがとても多いです。添加物1種類の毒性はなくても、毒性のない複数の添加物が合わさることで強い毒性を持つ場合も少なくありません。

そのような組み合わせの実験も多く行われているため、国内で添加物が使われているほとんどの食品はほぼ安全と言っていいですが、アレルギーを持つ人や過敏な人は場合によっては何らかのアレルギー反応が起こる可能性も考えられます。

自分がアレルギーを持っていると自覚がある場合には、無添加の食品を選ぶなど工夫するのがいいでしょう。実際に自分自身がどのようなアレルギーを持っているのかわからない場合も少なくありません。アレルギー検査をしてもらい、どのような食品や添加物に対してアレルギー反応が起こるのかを知っておくことも対策となります。

食品添加物やソルビン酸などの保存料は人の健康を守るために使われている

店頭に陳列されている食品の多くには添加物や保存料が含まれていることが殆どです。これらはそれぞれの役割を持っており、品質を少しでも長く持たせようというものであったり、変色をできる限り抑える働きであったり、菌の増殖を防ぐものなど様々ですが、どの保存料も私たち人間が口にするまでに安全な状態を保つことができるように使用されているのです。

O157などが大流行した際には多くの人が対象となる食品から遠ざかるようになり、市場は大混乱しました。怖くて食べることができないとトラウマになってしまう人も多くいます。ソルビン酸も、カビを抑える効果があるとお伝えしましたが、カビ自体は発がん性物質が含まれている場合もあるため、誤って口にしてしまうと危険なものなのです。

だからこそカビの増殖を抑えることが必要になってきます。このように消費者を不安にすることがないように、厳しく検査された保存料や添加物を使って食品を守り、人々の生活を守っているのです。

お子さんが小さい場合や心配な際には無添加食材を使う

厳しく検査されているとしても、もし自分の小さな子供の健康に害が及んだらと心配に思う親御さんは少なくありません。検査をしたとしても、不安な気持ちはどうしても拭えないものです。その場合には無添加の食材を積極的に使う工夫をしてみましょう。

有機野菜や無添加の食材を専門で扱う店舗なども多くなりました。少々値段は高くなりますが、不安な場合には積極的にそのようなお店で買うようにすることでお子さんが小さくても問題なく食事させることができます。また、食品のラベルに細かく添加物や使用保存料の明記がされているので、手に取った食品にどれくらいの種類の保存料や添加物が含まれているのかを確認するのも一つの方法です。

種類ができるだけ少ないものを選ぶことで、安心して食事することができるのではないでしょうか。普段の食生活で保存料や添加物がどれくらい入っているのかと気になる人は多くはありませんが、少数でも心配に感じている人やアレルギーを持っている人のために、食品に含まれている成分や保存料などが細かく記載されています。

一つの目安としてこのラベルは有効的に利用できます。安全性をすべてお店や研究所任せにせずに、自分自身で工夫することで最大限健康を害するリスクを防ぐことができます。食品に入っている保存料や添加物の役割がわかることで、食品に対する意識も変わるのではないでしょうか。

興味がある人はスーパーなどで買い出しに行った際に、手に取った食品にどのような添加物がどのくらい入っているのか見てみることで新たな発見ができるかもしれません。

添加物や保存料に対する知識を増やして食生活に生かせるようにしましょう。